KYOTO GRPHIE 6

帯のよう。誉田屋源兵衛 竹院の間、280年続く老舗の帯匠の京町家空間に広がる香港映画の世界。

今年のグランプリ作品。

Wing Shya ウィン•シャ

『一光諸影』

懐かしい、香港映画、 トニーレオン、レスリーチャン、金城武、マギーチャン、、、、、

久しぶりのこの独特な世界観、懐かしいけど、新しい。

ずっと以前のことになるが、香港に行った時、『恋する惑星』に出ていた店に行ったり、エレベーターに乗ったりして、ウォン・カーウァイの映画にいるような気分に浸った。そんなこと滅多にしないのに。

前知識なく来たから、何故、1990年代の香港映画?と思ったら、この写真家は監督ウォン・カーウァイの元専属フォトグラファー兼グラフィックデザイナーだったらしい。

なるほど、納得。

彼は経験もなく映画のスチールカメラマンとして、映画『ブエノスアイレス』の撮影に参加した。その時の準備不足の経験から、独自の作風が作られた。

ただそこにすわっているだけのような、俳優達の演技が終わった時の写真、その瞬間が好き。彼らが撮影される準備をしていない姿や休憩中などにメイキング写真のように撮影する。

それは、俳優が演技してなくても、ストーリーがわからなくとも、観る人のイマジネーションやインスピレーションをかき立てさせるからと言う。

ウォン・カーウァイからは常に新しいことを求められ、なんでもやってみる、挑戦することを学んだそうだ。

鮮やか色彩、ストーリー性のある情緒的な作品はまさに香港的ビサジュアルだなと思った。

この場所誉田屋源兵衛、この十代目が粋な方。

サイトもカッコイイ

https://kondayagenbei.jp/

Author: noriko