紙には自由があるから、未だにスケジュール帳は紙。
エルメスの手帳をずっと愛用している。とはいえ最近は持ち歩いて使うことはあまりしていない。簡単な記録、メモみたいなものとしている。
20数年くらい前にパリに行った時に買ったエルメスの皮の手帳。
今年のリフィルを入れた。

その日に何があったかは、今や写真を撮っておけば、ビジュアルとして残り、後で正確にわかることが出来るし、その時の思いや考えはブログやFacebookを活用出来る。
でもやはり紙のスケジュール帳は必要、なぜなら余白が好きだから。
ブログなどのサイトやパソコンソフトは、なんでも出来るけど、決まった枠、方式がある。それにならって作るから、遊びのような部分がない。
紙は自由、自分しか読めない字、2度と書けない絵や秘密のマークや覚え書きなどなどを、好きなレイアウトで書いたり、枠があってもはみ出したり。
後からみると欄外のくだらない落書きや覚え書きのようなものが大切だったるする。
エルメスのリフィルは、年によって絵が異なり、今年はどんな手帳かしら、と毎年楽しみ。
2021年が始まるって感じ。
セットでabcのアドレス帳と世界地図付きマンスリースケジュール。
今は使われないアドレス帳は、アイデア次第で面白い活用が出来る。

その年が終わると入っていた箱に入れて保存、小さいし絵が素敵なので“とっておく“ことが苦にならない。
今は断捨離、整理、捨てることが美徳みたい、だから“とっておく“を罪悪感なしにするにはいいものにすれば良いと思う。大切なものとして残す。

それからやはりエルメスに行くことが楽しみ。
レフィルを買うために年に一度は行くことになる。決まって1月ではあるけど。
入るとすぐはお馴染みのスカーフのコーナー。
その年の柄のスカーフを見る。流行や社会情勢まで反映している。
美しい絵やデザイン、別世界、心地よい。

しかし、今年は凄かったなぁ。行ったのは1月初旬の休日。
リフィルがあるのは4階、広いから密になるほどではないけどけっこうな人がいて、エルメスのオレンジの箱が積み上がっている。
誰これ買ったのぉーって聞いてみたいほど圧巻に箱が、、、
多分、海外に行けないからかな。
お金持ちっているんだよね。
「プレゼントなんです、予算50万円まで」と、隣の方。桁がおかしくない???
レフィルくださいって言いにくくなってしまい、思わずささやくような声で、なぜかにこにこしながら
「す、す、すみません、今年のレフィルがほしいのですが、、、」