続・朝鮮通信使 韓国AIR報告展

韓国との関係はいつになっても微妙だけど、アートや音楽、スポーツの力を信じている。
この活動はバッチリと心に響くものだった。

2017年に韓国の施設で滞在制作した作家の展示を含む報告の展示となっていた。

「2010年頃から、BankART1929では、主に江戸時代に行われていた日韓交流プロジェクトである「朝鮮通信使」を参照にしながら、地域を訪ねる、シンポジウムや展覧会を行うなどの活動を通じて、日韓の新しいネットワーク構築を試みる「続・朝鮮通信使」のプロジェクトを行ってきました。江戸時代の経路にそって、10~40人のクリエイターたちと共に船に乗り込み、ゆかりの港町を巡る。対馬から下関、上関と瀬戸内を往き、大阪から東海道、関東へと旅を続けました。(同様に韓国国内も)こうした活動の中、韓国人を招き、滞在制作してもらうAIR(アーティストインレジデンス)事業へと展開。数名の韓国作家を3ヶ月間ほど招き、滞在制作と発表をしてもらいました。同様に、日本人作家を韓国に送るプログラムもスタート。ところが、残念なことに、こうした活動はBankART Studio NYKの解体撤去問題、慰安婦を含む日韓の政治的な問題、コロナ禍の問題などで、活動は余儀なくストップされてしまいました。
さて、こうした困難な問題も、時間が経過し、少しずつですが、解決の糸口も見えかけてきました。ゆっくりですが、やり残した尻切れトンボになった仕事を納め、次にいくきっかけにしたいと思います。」続・朝鮮通信使 韓国AIR報告展サイトより引用

蔵 真墨 

釜山文化財団・ホンティアートセンター 滞在期間:2017/7/1~9/30

釜山は日本に最も近いところにあって、かつては九州福岡からフェリーで焼き肉食べに行くというイメージ。

今は釜山といえばBTSのジミンとジョングクの故郷だなんて思う。すっかりK−POP脳。

地方の香り、どこか懐かしさがある、モノクロームの写真。

写真から静けさがただよっている。

蔵さんのサイトにこの時のことが書かれている。作品にその思いが見える。

「パッモゴッソヨ」これを読んでから鑑賞することをすすめる。

https://www.masumikura.com/summertime-in-busan

黒田大スケ 仁川文化財団・仁川アートプラットフォーム 滞在期間:2017/6/8~8/22

会場に「彫刻って何だと思いますか」という声がする。

彼の作品は、彫刻に向かって質問をするビデオ。

滞在していた韓国の仁川広域市中区の仁川自由公園にあるマッカーサー蔵へ問いかけている。

このマッカーサー像を作ったのは日本の彫刻家建畠覚造の教え子だとのことから始まったみたいだ。

なぜかは、会場に説明が張ってあり、興味深い意味を知った。

中川達彦 

光州市立美術館・GMAレジデンシー 滞在期間:2017/8/23~10/22

韓国で一番印象に残っ ていたのは至る所にある教会で、夜になると白色や赤 色に輝く十字架。

おはようからおやすみまで光州の暮らしを見つ める十字架を撮影とある。

韓国光州の街の風景が十字架視点からとらえられていた。

光州市はBTSのJ-HOPEの出身地、BTS視点な鑑賞。

今は行けない、とても行きたい韓国の街。

黒田大スケ 

仁川文化財団・仁川アートプラットフォーム 滞在期間:2017/6/8~8/22

この人の作品はとても楽しめた。作家が韓国の焼酎メーカーの広告に出演するという仮想のシチュエーションの写真や、多分自撮り棒の長い長いものを使って、上から自分とその周りの人々の動きを撮影したもの。そして光州市の人々の記憶を小さな 歴史として映像に記録するプロジェクト。

他の国でもやっているそうで、なんだか、どこかの展覧会で見たことあるような。

太田信吾 ソウル市立美術館・ナンジレジデンシー 滞在期間:2017/7/11~10/11

ビデオ作品、会場でゆっくり見てください。

 BANK ART KAIKO 

BANK ART KAIKO は1926年生まれの帝蚕倉庫の一棟を復元した建物の1Fにある。

2021年9月10日[金]~26日[日]
11:00~19:00
入場無料

定番だけどきれいな風景を見て帰路に。

Author: noriko