カレーとは何ぞや 新宿編

新宿のアカシアといえばロールキャベツの有名なレストラン。いや、正確にいうとロールキャベツシチュー。

最近新宿の眼科にお世話になっていて、今日は検診の前に久しぶりにアカシアに行くと決めていた。

このメニューよ。どれも食べたくて選ぶの大変。

そもそも洋食屋が大好きなのと、この状況で家ごはんが続いていたことで、子どもの頃のハレの日のように楽しみにしていた。

変わらないレトロな雰囲気も最高だなぁと思いながら席に着くと、目の前の張り紙に極辛カレーとある。極辛?レトロな洋食屋さんに極度に辛いは似合わない。

内容を読むと極辛の意味は、美味しい辛さを極めたという意味らしい、納得。

ゆっくり濃厚にとったチキンスープと、じっくり炒めた玉ねぎに秘伝ブレンドのスパイス(カルダモン、コリアンダー、フェンネル等)を加えて作る。

とあり、これはまさに好みなカレーに違いない。

そこで極辛カレーライスとロールキャベツシチューを注文!

あ、やっぱり、これですよ、これ。

まずライスが平くかためるように盛り付けてある。そもそもカレーにふんわかライスは合わない。

それからこの色、飴色の玉ねぎ色。

スパイスの辛さに玉ねぎの甘味が溶けている。絶妙なハーモニー。

カルダモン好きなので、このスパイシーさが欲しかった。

骨付きのチキンからも旨みが出る。

両者とも具が一品なところがいい。スープ、カレーに様々な味が入っているから具はシンプルに。

食べていると口の中が少々辛くなる。カレーのスプーンを置いて、マイルドなロールキャベツシチューを食す。

クリームを吸っているたっぷりなキャベツがたまらない。

バランス抜群。

ロールキャベツの中はひき肉なので、また別な肉汁が溶けてる。

再度シチューからカレーに戻る。

口の中はマイルドなクリームになっていたので、よりスパイシーを感じる。

味変わりを楽しめる。

ところでこのカレーは何カレーだろうか。

カレー粉と小麦粉を炒めたものではない、スパイスを調合して作っているがインドやネパール、スリランカカレーでもない、欧風カレーなのかな?そこまでマイルドではない気がするし、デミグラ感もないような。

説明にはインド風カレーとあるが、確かにそれだ。

そこでふと、最近流行りのスパイスカレーというカテゴリーが思い浮かんだ。

言葉だけからだとカレーはそもそもスパイスでつくる料理だから、スパイスとつけるのはおかしい。

それじゃあカレーって何?となっちゃう。

でもならないところが不思議ちゃん日本人。

ある人がこんな風に書いている。

【スパイスカレーの定義】
インド亜大陸の調理法をベースに、日本人ならではのアイディアやアレンジが加えられた、ルウを使わずにスパイスで作られた新しくて自由なカレーのこと。

スパイスカレーという言葉が使われる場合は、基本的にはインド料理やスリランカ料理など、インド亜大陸周辺の現地料理のことは指しません。インドやスリランカなどの料理の影響を受けながら、日本人が独自の解釈や工夫を加えて作った新しいカレーというものが増え、それらの総称が特になかったので「スパイスカレー」という言葉が、それらにあてられて広まったのではないかと感じています。

なるほど納得。まさに頭の中で勝手にこのように位置付けてた。

特に大阪から新しいカレーが続々と生み出され、スパイスカレーの聖地といわれているほど。あるね、東京にもこの大阪型、所謂これらがスパイスカレー。

この極辛カレーライスもこの定義からいえば、スパイスカレーであるけど、大阪型スパイスカレーとは味や姿が異なる。

最近出たものではなく、しっかり歴史があって、老舗が独自の味、スパイスブレンドを生み出し、長い間人気を博している、そして見た目がシンプル、クラシックなスパイスカレーかな。『クラシカルスパイスカレー』

このクラシカルスパイスカレーが好きだな。安定感あり。

Author: noriko