花道って重要だったんだ

花道は想像。見えなくても、シャリーンと幕の開く音がして、拍手が起きると誰か出てきたなぁ、すると『音羽屋』『大和屋』とかの掛け声で誰が出てきたのかわかり、どんな演技か想像しながら登場を待ちわびる。

三階席はほぼこんな感じで花道は一部肝心なとこ見えるからいいか、って感じ。

歌舞伎を観て数十年、大半は三階席だけど、人気の『東』の並び席は取れたことがなかった。

そして今回初!歌舞伎座三階A東5番

切り取った一部でもギリギリ見れたら、まずOKと思い込んでいたが、、、

絶景かな絶景かな

今日花道を真正面から見て、素晴らしい光景、素晴らしい演技があることに改めて気づいた。

上手が少々見えなくて、舞台が横からになってしまうが、この席は、舞台に近くて、また横から見るから、役者の姿の美しさ、舞の形や技が、よーく見えて、通の席だわ。

「松竹梅湯島掛額」

吉祥院お土砂の場、舞台に近いので、菊五郎のハッチャケ演技や皆さんの楽しい演技がよ〜く見れて、初回より笑った。お七ちゃんの可愛らしさに見惚れた。

火の見櫓のお七の場面、正面からの時は、人形振りに大感動で他が薄れたが、雪降る中、門を開けてほしいと頼む、可愛らしいお七ちゃんの演技にもグッときた。

人形振りは、今回横から見たから右近の身体の表現の美しさが際立った。動きがきれい、横からだから黒子さんとの息のあった振、また新たな魅力発見。

でも一番は、人間に戻っての花道での強い恋心を抱いた演技に打たれた。花道は大感動場面だった。

次の幕、六歌仙容彩「喜撰」芝翫の踊りも素晴らしかった。

今回の方が踊りの安定感、魅力を存分に感じた。

今月は同じ演目を二度、場所を違えて観れたのはものすごくよかった、いい経験だったが、時間や経済的、席が取れるか、などなどなかなか難しい。

しかし、歌舞伎は演じる人が変わるけど演目が同じなら、2、3回目は東席で見たい。

歌舞伎の楽しみ方は計り知れない!

Author: noriko